フォーサーズ再び(ZDED12-60mmF2.8-4SWD)

ついに入手しました。14-54mmF2.8-3.5も素晴らしいレンズでしたが、「モノには造り手の魂が宿る」と考えている私にとって、本来持っているであろう実力を発揮させてあげたいとかねてから思っていました。描写性能は14-54mmも一線級のもので、凡人たる私にとってはほとんど見分けるのが困難な差と思います。さすがに14-42mmとは開放F値の違いから来る透明感は顕著ですが、普段使いの写真ではキットレンズといえども侮れません。では何故わざわざほぼ同じ画角のレンズを入手したのか。発売当時「世界最速のAF」に尽きます。50-200mmでの撮影でSWDの実力を味わうと、40-150mmには戻れない。連写のなかで第二第三のシャッターチャンスをリカバリーできる運動神経のよさが決め手です。
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ゴールドのSWDエンブレムが誇らしげです。
E-M1発表による「フォーサーズ統合」により、E-5やフォーサーズレンズ群の価格が下がっていますが、私にとっては「終焉」ではなく「新たな生を吹き込まれた」と考えています。光学系肥大という評価でZUIKO DIGITALの評価は芳しくないですが、光学系の性能追求と小型軽量化の両天秤で光学性能に妥協しない設計への絶賛も受けています。E-M1にて「フォーサーズレンズをストレスなく使える」像面位相差AFを付与されたことで、今後もZUIKO DIGITALが「使えるレンズ」となったことが大きい。その意味で、いずれはE-M1という夢を持ちつつ、現状でE-3の実力を存分に発揮できる体制作りを整えたのでした。
数件の中古を調べましたが、荻窪のレンズが一番良かった。フード付きであることと(フードを買いなおしたならば4千円出費)また、中古のフィルター(72ミリ径)で400円!旅のお供でE-520聖蹟桜ヶ丘が初陣でしたが、AFポイントが3点で、運動神経を活かし切るにはいたらなかったかな。でも、サクサクと動いてくれます。ピントの「ワープ」も体験できました。
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売り場に出る前に筒内の埃清掃をした上で入手したので、状態はベストですね。14-54mmとのサイズ比較。太いレンズですね。広角24mmは初体験です。周囲で聞かれる「広角端の歪曲」ですが、出来上がった写真を見る限り「全く」気になりません。安心して「換算24mmの画角」を楽しみます。これからは14-54mmはE-520の標準ズームになります。