E-M1にOM ZUIKOの50mmMACROとリングフラッシュ。
T10のマニュアル用計算盤を使い撮影。思った以上に簡単にできる。
ワーキングディスタンス25センチメートル、f11。
2020年も良い年になりますように。
E-M1にOM ZUIKOの50mmMACROとリングフラッシュ。
T10のマニュアル用計算盤を使い撮影。思った以上に簡単にできる。
ワーキングディスタンス25センチメートル、f11。
2020年も良い年になりますように。
アクセサリーシュー2が届きました。
早速、開封。
デッドストック品です。割れも無い。
とはいえ、流石に35年近く前のモノなので、ゴム製のパーツの劣化が目立ちますね。
銀塩OM1&2はシュー付きが格好良いなぁ。
QUICK AUTO310を装着。後は機械としての精度がどのくらい残っているかですね。
そして、シュー3 も届きました。
こちらはボディとの境目のゴムが剥がれ、割れてますが、原形をとどめているのでなんとかなりそう。取り敢えず装着してカラ写し。オートチェックのランプが点滅して、機能的には作動しています。
これでマクロのシステムが一応の完成。MACRO50mmf3.5とT10リングフラッシュ、オートエクステンションチューブです。
初代OM-2は発売4年でNEW OM-2へ進化して、QUICK AUTOシリーズもTシリーズへ進化します。
1980年版日本カメラショーカタログより、フラッシュフォトグループの頁。
無印OM-2からNEW OM-2への変更点は、長時間露光60秒から120秒対応。データバック接点の追加。ファインダー内表示に露出補正中マークが追加され、専用ストロボのチャージと適正発光のダイオードが追加。併せてアクセサリーシューの接点が2つに増え取付基部が逆ネジ化。巻上げレバーの指当ての面取りがされました。
他社のダイレクト測光に追従は充分予測でき、さらなる機能拡大が必要でした。特に通常光撮影での従来型TTL測光とダイレクト測光は長時間露光以外に顕著なメリットがなく、むしろ原理的にAEロックが使えない事のデメリットがありました。OLYMPUSとしてはAEロックを使う様な場合は即座にMANUALモードへ切り替える事を推奨しているので、必要十分なのですが。
「OMの挑戦」でOM-2の発表の際に会場を多灯ストロボで隈なく撮影した逸話が語られていますが、Tシリーズでは多灯撮影をシステム化する事に力点が置かれました。
QUICK AUTOシリーズからTシリーズへの進化は、多灯化対応が一番の目的と思います。
OM-2Nの露出計が不調になってきた。メーターは明るさに応じて変化するけど、どう見ても2段以上オーバーになる。うちのメイン機材なのでこれは痛い。修理業者に見積もり立ててみて、一社は取り扱っていない。もう一社は1段以上の調整はできないようだ、オークションで専門業者にて動作確認済のOM-2を入手した。
NEWにするか、初代にするか。はたまたSPにするか検討して、初代OM-2を導入することにした。本日ゆうパックで到着。
アクセサリーシューはほぼ崩壊したものでしたけど、初代でもプリズム腐食なしのベストコンディション。
初代にした最大のポイントは、QUICKAUTO310にもTシリーズストロボにも対応していること。
崩壊してしまったシュー2の代わりにシュー2とシュー3も注文した。
1977年版カメラショーカタログ。フラッシュフォトグループのコーナーに、オプションが増えています。
OM-2の魅力はレンズ交換しても外光式AUTOと違い受光部のパララックスが生じない事です。という事は、ボディから離して発光させても適正露光が得られる事です。
ではOM-1でボディから離して使うと、ストロボ基部の受光部も被写体からの距離が変わり、MANUALでしか使用できなくなります。
そこでQUICK AUTO 310の受光部から下をパーツ化してストロボ本体にリレーさせる事が可能になりました。リモートセンサーというパーツです。
外光式で使うので、OM-1以外にも、例えばニコマートやSPFでも使える事になりますね。OM-1へのアフターサービスでもあり、初号機へのリスペクトが素晴らしいですね〜。
E-M1やE-M5MkⅡはアップデートバージョン4迄行きましたが、メーカーのこういった姿勢は素晴らしいですね。
1978年版カタログはこちら。
1977年版ではストロボ本体0.5秒でしたが、1978年版ではストロボ本体の説明文、バウンスグリップの説明文とも発光間隔が0.2秒になっています。おそらく1977年版は間違いでしょう。秒間5コマのモータードライブと連動することがセールスポイントですし、バウンスグリップに単2電池を装填することや積層電池を用意することは、フィルム何本でもモータードライブと連動可能ですよ、ということの説明になりますから。
オリンパスOMシステム、フラッシュフォトグループ第一期のストロボです。日本カメラショー1974年版ではオリンパスのフラッシュはPSシリーズが紹介されていたので、M-1開発よりOM-2開発に歩調を合わせていたのでしょう。
1975年版に紹介されているのはQUICKAUTO300と240。双方ともTTL中央制御の機能が無い、外光式ストロボです。
1976年版カタログを持っていないので推定ですが、OM-2発売に合わせて開発をしていたのを、1974年発売のM-1から3年経過しても専用フラッシュが発売されないため、営業サイドや市場からの要望で外光式ストロボとして発売を先行させたのでは。何しろ背面の計算盤にTTLAUTOなんて意味不明のワードが入ると、OM-2発売前にダイレクト測光の情報リークに繋がりますね。本来は中央制御機能を組み込み300だけを発売する予定だったのかも。また、1974年以降、怒涛の新製品ラッシュでOM-2と専用ストロボ開発に人員不足が常態化していたのかも。
それでもQUICKAUTO300はガイドナンバー34の大光量、本体にバウンス機構は組み込まれていませんがバウンスグリップも同時発売され、積層電池パックもあるなど、拡張性が高い商品でした。本体価格22,800円と値段も立派でしたが(笑)
QUICKAUTO310はOM-2と同時に発売となり、価格は25,800円。3,000円の差ですが、外光式AUTOから後世のフラッシュ制御の主力となるTTLAUTO方式が発明された機種です。NIKON Fで、初期のフォトミックファインダー右肩に受光部があったものが、後期のフォトミックTnで内蔵されたのと同じ様なもので、交換レンズの画角変化やフイルターによる露出補正が不要となったのと同じく、レンズを通して写りつつある光を測光してフラッシュ光を制御するものです。
計算盤の外周の△はMANUALの位置にあります。計算盤には被写体までの距離に応じた絞り値が表示されています。
計算盤の△はAUTOの位置。いわゆる外光式AUTOです。本体前面のOLYMPUSロゴ左の窓が受光部です。
AUTOの△位置により計算盤右上のAUTOで適正光量となる距離が。左下にはASA感度と設定絞り値が表示されています。距離、被写界深度により光量を計算します。
TTLAUTO位置。ここではASA感度以外の設定は不要となります。ASA感度によるカバー範囲が参考表示されますが、その範囲内であれば、ダイレクト測光がQUICKAUTO310の光量を制御してくれます。
こんな高性能フラッシュが45年前からあったんですね。